【第1章】健康について
Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.
健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることをいう。
このように WHO(世界保健機構)が健康について明文化しています。「弱っている・病気でない」ではなく、「肉体的・精神的・社会的に満たされた状態である=健康」なのです。
主観では「健康である」と判断してる方でも、他のある人からみれば「健康ではない」と判断される場合もあるでしょう。また別のある人から見れば「健康だ!」と判断されることもあるかもしれません。判断する人(基準)によって評価は変わる可能性があります。
まずは自己評価で「健康です!」と胸を張って言えるように自分の今を見直すことから始めてみましょう。
健康に大切な3つのこと。
- 栄養
- 運動
- 休養
健康を管理するために大切な3大カテゴリーとして「栄養・運動・休養」が挙げられます。どれもバランスよく取組むことがとても大切です。
チェックしてみよう
- 暴飲・暴食はしていませんか?
- 定期的な運動はしていますか?
- 十分な睡眠はとれていますか?
栄養(食べること)に関してはこんなアメリカのことわざがあります。
We are what eat
私たちは食べたもので出来ている
身体に良い食べ物・悪い食べ物など摂取したもの全ての食べ物が今のあなたの身体を作っています。もし、その食品が有害な農薬・有害な添加物・有害な物質が入ってたとしたら。今すぐ排除したほうが良いでしょう。
様々な健康情報の錯乱
ネット検索で「健康」と打ち込めば無数の情報が表示されます。最近テレビでも1週間のうちに何回も健康に関する番組が放送されています。それだけ皆さんの関心が高いということでしょう。昔から「○○がいい!」とテレビで放送されれば街中から商品が消えてしまったり。メディアは凄まじい力を持っています。紹介されている全ての情報を取り入れたらきっと健康のために1日が終わってしまうことでしょう。
過去推奨されていたことが変更になってることもあります。例えば「1日30品目食べること」。これ、なんとなく聞いたことがある方が多いと思います。実は現在、厚生労働省の指針から削除されています。つまり、1日30品目食べることは今では推奨されていません。常識は時代とともに変化していく可能性もあることを認識しましょう。
沢山の情報の中から
①自分にとって必要な情報を選択する
②鮮度のよい情報をキャッチする
情報が沢山得られる現代だからこそ、この2つはとても大切になってきます。しっかりとご自身の目で判断しましょう。
第1章の復習ポイント
○ 健康の定義を確認しましょう
○ 健康管理3大カテゴリーを確認しましょう
○ 健康情報を選ぶ時のポイントを確認しましょう
【第2章】ファスティングとは
ファスティングの目的
もう10年近く前、ファスティングが大ブームになったことがありました。その頃は「ファスティング=ダイエット」と思ってる方も多く、本来の目的が十分に周知されていませんでした。実はファスティングは体重を落とす事が目的ではありません。
「身体をリセットする」
それが本来の目的です。
消化と代謝について
食べたものは口で噛み砕かれた後、食道を通って胃で消化分解され、小腸や大腸で栄養を吸収し、不要なモノは便として体外へ排泄されます。これがザックリとした消化の流れです。私たちは生まれてから今日まで毎日この作業を毎日毎日行っています。
そして取り込まれた栄養は身体の必要な場所に運ばれ使われます。
例えば、怪我をしたところは材料(栄養)を使って修復作業をしてくれます。肌をキレイにしたい場合も、必要な栄養素があれば生まれ変わり修復されます。これらのカラダの活動のことを「代謝」と言います。
ちなみに、基礎代謝が測れる体重計があります。あの基礎代謝は「横臥位(横に寝る)で24時間過ごした場合の消費エネルギー」の数値です。なので、起き上がるという動作だけで、基礎代謝以上のカロリーを必ず消費しているということです。
ココで質問です
消化と代謝、カラダはどのくらいの割合でエネルギーを使っているでしょうか??
正解は・・・
消化活動:70%