先日、ふと思い出したことがありました。
学生時代・・・といっても小学生時代のこと。
当時、店主の地域には珍しい帰国子女の女の子がいました。
頭も良く、言いたいことはハッキリ言うタイプ。
ある日の出来事、ベルマーク委員会からのお知らせがありました。
「ベルマークを1週間に1人2枚集めましょう」
by ベルマーク委員会
それまで特に何枚持ってきてなんて数字はありませんでした。店主は「1週間に2枚ね、わかりましたー」と、ただ聞く一般的な児童。
でも、その帰国子女の友達は違いました。「質問です」と手を挙げました。
「1週間に1人2枚って、なぜですか?」
ベルマーク委員会は答えられず。。
集会が終わって1人の先生が質問した友達に諭すような口調で「2枚は2枚」と言っているのが聞こえました。
再度、質問する彼女。
最終的にその友達は泣いていました。きっと欲しい答えは得られなかったのでしょうね。
そして先生は困った顔(=ちょっとめんどくさそうな顔)をしていたのがとても印象的でした。
後でその友達に聞いてみました。何が知りたかったの?と。
「2枚集める理由が知りたかった」
アレを買うために2枚/週持ってきてね、なのか、2枚ならだいたい無理なく持ってこれるでしょ、という数字なのか。
一体、なんの「2枚」なのか知りたいだけだったそうです。
ベルマーク委員会もそこまで深くは考えず、簡単に決めた数字でしょうし。
そりゃ、理由なんて説明できませんよね。
・・・と、
はるか30年前のことを先日ふと思い出しました(笑)
目の前のレンガを「積むことだけ」を意識しているのか、
積んで出来上がる「建物を作ってること」を意識するのか。
その違いってとてつもなく大きいです。
今考えてみるとその友達は肌感覚でそれをちゃんと理解していたのかもしれません。
その友達の思い出はそれだけが強烈に残っています。
彼女、今何してるかなー。